第2回 「見る」ということを考える

2013年03月20日

「写真を撮る」というと、カメラが撮っているように思えますが、カメラは写真を撮るための道具であり、写真を撮っているのは自分自身です。自分が見ているものが写るのです。

では、見るということは、どういうことでしょう。気をつけたいのは、「視野に入る」と「見る」ということは、まったく別だということです。

眼を開ければ、眼には目の前にあるものがすべて映ります。ですが、見るという行為は、人の意識などに大きく左右されます。自分の興味があるものは意識され、見ることができます。意識されないと、視野に入っていても、見落とす場合が多いのです。

例えば、同じ場所に10人が立って、写真を1枚撮ってくださいとお願いすれば、10人とも違うものをメインの被写体に選びます。見ることは、正確に言えば、興味や経験という私たちのフィルターを通り、理解したり感じたりすることです。

↑花びらが作るラインがきれいに見え、思いきり花に近づいて撮ってみました。

つまり、自分で見ているものを、ほかの人も見ているとは限らないのです。自分にとっての当たり前は、ほかの人にとっては当たり前ではないのです。あらためて、「見る」ということを意識するだけで、今まで見えていなかったものが見えてきたりします。見えてくると、写真に写ります。ぜひ一度、「見る」ことを意識してみてください。

キーワード  

↑ページの先頭へ